怒りのプログラム
怒りのプログラムとは
敵に攻撃されたとき
仲間が襲われたとき
怒りを感じて相手に反撃する。
攻撃には反撃せよ!
私の領域、地位を侵すな!
攻撃のための身体のプログラムは
驚きのプログラムとほぼ同じ反応ですが
戦いには気持ちの準備が必要です。
「自分は強い」 (最強)
「自分は正しい」 (正義)
そうでも思わないと
命を失うことになるかもしれない戦いに向かえないのです。
で、ありながら「窮鼠猫を噛む」のように
劣勢でも、怒りがあれば立ち向かえます。
怒りは
戦いに必要な感情なので
瞬発力があり
命を懸けているので
エネルギーの大きさが強大です。
怒りをコントロールできないとか
感情に振り回されていると、感じる人が多いのも
怒りの特徴である
瞬発力とパワフルさゆえです。
そして、怒りが過ぎる人は
「自分は強い」 (最強)
「自分は正しい」 (正義)
という、最強と正義の快感情に
乗っ取られてしまっている傾向にあるかもしれません。
–驚きと怒りの身体反応–
目は暗闇でもモノがよく見えるように見開かれ、瞳孔(瞳)も大きくなり
爛々とした状態になります。
戦いに備えて
出血多量で死んでしまわないように
血管・毛細血管が縮み
万が一出血したとしても、
すぐに止まりやすくするために、一瞬にしてドロドロ血に
縮んだ血管へドロドロの血を、体の大きな筋肉に届けるために
心臓は強く打ち(ドキドキ)
顔は血の気が失せ、顔面蒼白に
戦いの衝撃に耐えるために、首と腹を守る姿勢をとります。
肩が上がり、首の筋肉に力が入り、前傾姿勢(猫背姿勢)へ
モノを投げたり、掴んだりするときに
滑らないよう、手のひらには汗をかきます。
トイレや食事をしている場合ではないので
口から肛門までの消化管はストップします。
食欲は低下し、喉や口の渇き…その状態が続くと胃がキリキリと痛みだす。
現れた熊を
自分より大きいか小さいか?
右利きか、左利きか?
そんなことを呑気にあれこれ考えていると、やられてしまう。
そのため思考は停止し、頭が真っ白になる。
動物的な一瞬の判断で戦うか逃げるかを選択し
行動に移す方が、生きていける確率が上がるのです。
プログラムは、『身体』を準備するだけでなく
その状況にもっとも適した行動を自然にとれるような『感情』も準備します。
攻撃の時には『怒り』を
退避の時には『恐怖』を